ホテルマンの駆込み寺「まんぷく寺」
第五部 福島ホテル&ゴルフリゾートビジネス 1997年〜1998年
2001/10/28 更新
人手が足らないSOS 一生懸命働くスタッフと色々話をしたいのだがひまがない。みんな集めて教育したいのだが、辞められるとオペレーションが回らない。この多忙時に1人でも失ってはいけない。 現地の総務部長に相談した。「このままではどしようもないので人を募集して欲しい」「何度も募集していますが全く集まりません」「じゃどうすればいいんですか?」「・・・・・・」 勿論、東京本社から人を送るなど考えてもいない。その気になれば、親会社からでも送ってくれるはず。 逆に「このご時世に予約を断るなど何を考えているんだ」と言ってくる。キャディが34名しかいないのに60組も予約を取れといっている。 このようにとてもおかしい状況であった。総務部長に「おかしくないですか」と相談した。 総務部長は「総支配人の両手と両足をひもで縛ってプールに突き落とし、世界新記録をだせと言っているようなもの」と上手い表現で言った。 後にこの総務部長と運命共同体となる。(悲惨な結果になるのだが) 最後の手段で、大阪、東京の先輩後輩にSOSレターを80通送った。「人出がなくて困っている。だれか福島で働ける人を紹介してください」という内容のレター。 たった一人だけ返事が届いた。「師匠がそんなにお困りなら、チームを組んで助けに行きますよ」という内容。 この手紙をくれたのが「まんぷく寺弟子」です。すぐに電話して「1度福島に見に来てよ」と言った。 だが、この弟子チームが福島で働くことはなかった。
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この原稿は2001年作成
2006年再読